もぐもぐとフレンチトーストを食べながら、新聞を読む、朝。
もぐもぐ、もぐもぐ、
えー、児童生徒の暴力件数がウン倍に・・・ふーんもぐもぐ、
最近の子は怖いねー、親がいけないのかしらねー、やーねー、
もぐもぐ、なになに、「生徒間暴力」「対教師」「器物破損」・・・
・・・
・・・・・・
もごもご、
どれも身に覚えが・・・・・・。ごっくん。
暴れん坊だったティーンエイジ。今ではすっかり食いしん坊だけど。
つい数年前まで、怒るとすぐ手があがった、物に当たった、声を荒げた、
悪口ってのがとても嫌いなんだな、ダサいし、そもそも言い方を知らなくて。
だから人の悪口って私ほとんど言いません。言えません。
その代わり、腹が立ったらどんなときも当事者へ直接ぶつかりにいった、血の気の多い奴。
『あなたは教室のドアの開け方で、その日の機嫌がわかるのよ。』
高校時代からの親友ちゃんに、卒業してからそうやって言われたな。知らなかったよ。
むき出しの刃みたいな人間だった、と振り返れば思う。
ただただ鋭利で過敏で幼くて、ひねくれ過ぎて真っ直ぐで。
おかしいだろと思うこと一つも流せなくて、事あるごとにたてついて。
本当は今もそう。暴力という形で外に出さなくなっただけで。
一度、思いっきり 全力のにぎり拳で何発も人を殴ったことがあって。
そしたら自分の手が切れて、いくつもあざができて何日も痛かった。
そのわりに、相手に思っただけのダメージを与えられたかといったら全然で、
むしろこっちが被ったことも大きくて、
私は結局、所詮、女だと思った。子供だと思った。
悔しかったです。ただただ悔しかった。
何も変わらなかった。暴力では何も伝わらなかった。
そして、こういう馬鹿げたことはやめようと思った。
暴力沙汰を起こす児童は 耐え切れぬ気持ちの矛先を、消化の仕方を知らないだけ
本当は みんないい奴。だんだん大人に近づいていけばわかるのさ。
そう思いたい。そうだと良いけど。もぐもぐ。
私は音楽があって、よかったのさ
全ての流しきれない感情を託せる方法に出会ったから。
私の新しい音楽、制作を始めて半年、
一日も休めることなく絶えず求め続けたのは破壊力と突破力
その結果 どうしようもない怒りと、悲しさと、寂しさと、美しさと、願いが同居するものになった。
これまで作ったものの中で最も大きく、最も鋭利だ。愛でいっぱいの。
寒くなる頃に届けようと思ってる。だんだんとそこまで近づいている。
ごっくん!
読んでくれてありがとう!