2010/09/21

もぐもぐ

もぐもぐとフレンチトーストを食べながら、新聞を読む、朝。

もぐもぐ、もぐもぐ、
えー、児童生徒の暴力件数がウン倍に・・・ふーんもぐもぐ、
最近の子は怖いねー、親がいけないのかしらねー、やーねー、
もぐもぐ、なになに、「生徒間暴力」「対教師」「器物破損」・・・
・・・
・・・・・・
もごもご、
どれも身に覚えが・・・・・・。ごっくん。

暴れん坊だったティーンエイジ。今ではすっかり食いしん坊だけど。
つい数年前まで、怒るとすぐ手があがった、物に当たった、声を荒げた、
悪口ってのがとても嫌いなんだな、ダサいし、そもそも言い方を知らなくて。
だから人の悪口って私ほとんど言いません。言えません。
その代わり、腹が立ったらどんなときも当事者へ直接ぶつかりにいった、血の気の多い奴。
『あなたは教室のドアの開け方で、その日の機嫌がわかるのよ。』
高校時代からの親友ちゃんに、卒業してからそうやって言われたな。知らなかったよ。
むき出しの刃みたいな人間だった、と振り返れば思う。


ただただ鋭利で過敏で幼くて、ひねくれ過ぎて真っ直ぐで。
おかしいだろと思うこと一つも流せなくて、事あるごとにたてついて。
本当は今もそう。暴力という形で外に出さなくなっただけで。


一度、思いっきり 全力のにぎり拳で何発も人を殴ったことがあって。
そしたら自分の手が切れて、いくつもあざができて何日も痛かった。
そのわりに、相手に思っただけのダメージを与えられたかといったら全然で、
むしろこっちが被ったことも大きくて、
私は結局、所詮、女だと思った。子供だと思った。
悔しかったです。ただただ悔しかった。
何も変わらなかった。暴力では何も伝わらなかった。
そして、こういう馬鹿げたことはやめようと思った。


暴力沙汰を起こす児童は 耐え切れぬ気持ちの矛先を、消化の仕方を知らないだけ
本当は みんないい奴。だんだん大人に近づいていけばわかるのさ。
そう思いたい。そうだと良いけど。もぐもぐ。


私は音楽があって、よかったのさ
全ての流しきれない感情を託せる方法に出会ったから。


私の新しい音楽、制作を始めて半年、
一日も休めることなく絶えず求め続けたのは破壊力と突破力
その結果 どうしようもない怒りと、悲しさと、寂しさと、美しさと、願いが同居するものになった。
これまで作ったものの中で最も大きく、最も鋭利だ。愛でいっぱいの。


寒くなる頃に届けようと思ってる。だんだんとそこまで近づいている。
ごっくん!
読んでくれてありがとう!