2010/10/26

第五回

わたしはある日その音を一聴した日から、
zizi makiaのギターがとてもよいと思っているんだけど
まあどれぐらいよいと思っているかというと
『大好き』という言葉ではとても片付かないくらいです。
ギタリストは星の数ほどいるけれど、ziziの他にギタリストを探そうと思ったことは一度も無い。


比較できるものが思い当たらないほどのオリジナリティ
彼の音楽的な素質・才能がすばらしいということは説明するまでもない。
むしろそれ以上に私が思うのは、本当にこの人、人格が魔物級だなということ。
他の人には見当たらないものをいっぱい持っている。
珍しいものだったり、意味不明なものだったり、やさしいものだったり、強いものだったり、
ヘンテコだけど芯のある、カラフルで良いものをたくさん持ってる。
言葉と心が通じるすっごい恐竜のような存在。


いろんな人やものの力を借りて私は音楽をやっているけど、
ziziのギターがなければ、ziziがいなければ、
本当に自分が目指すところの音楽には手が届かないと思う。
それくらい核。
いらないもの全部ぶっとばして退けてくれる力がある。
『それを聴いたら元気がでる』
言葉にしちゃうとなんだかとってもフツウになっちゃうんだけど・・・
でも、元気がでる、自分が正しい位置でいれる、
それは良い音楽ができるすごく強いことだと思うんだなぁ。ziziの音にはそれがある。


今回はギターだけでなく、本当にたくさんのことをお願いしたんだけれど、
やっぱりこの人は風穴の開け方がハンパないなぁというのが率直な感想です。
とてつもなく巨大な突破口をこれまた凄い形で開けるんだわ。
出くわしたことの無いシルエットで。
そして私はその穴を、まっすぐ通り抜けるように歌うのが、人生で何よりも楽しいのです。


nobaraのたえぬ欲求に、ziziのたゆまぬ努力で叩き出されたギターはもう、
壮大なパノラマ、奥行きのあるビビッドカラー!
地球遺産に登録。豊かな人生をくれたで賞として表彰。じじはやはし天才。


のばらはそれをぎゅーっともふもふあたためて、残り電池ぎりぎりで歌鳥へはばたく。



つづく