2010/08/08

last night

昨日夜にPV監督と助監督がのばらのお家に来てくれた。
そして一晩お泊りしていってくれた。


監督と助監督はロケハンのために一日10時間近く運転して、
関東各地をぐるりと一周してきて、
深夜に家に着いた2人組は全身真っ赤に日焼けしていて。
もう、ちょっと、どうしよう・・・ってこちらが戸惑ってしまうくらい、
クタクタになっているのが一目瞭然なかんじなのに、
それでも顔を合わせたとたん、
「のばらさん!!たくさんいいところありましたよー!!!!」と笑顔を向けてくれた。
そしてすぐに、遅い晩御飯をかき込みながら、撮影してきてくれたロケ地の写真をいっぱい広げて・・・
そして今日も早朝から、いざ次の候補地へ行かんと
知らぬ間に綺麗に布団を全部畳んで、
あっという間に車で出発していかれた。




このお二方にはobscureのPVも撮ってもらっていてね。
その時も、色々あった。
スタジオセット立て込みのときに台風が来て、そりゃもうものすごい豪雨で、
そんな中、横殴りの雨に打たれながら高さ4メートルぐらいある壁をもう何枚も、
何枚も何枚も、
スタッフ全員が歯を食いしばって屋外からスタジオへとびしょ濡れになりながら
ふんばって歩いて歩いて 運んでいるところを私は見たんです。



バンドの解散が決まったとき、私本当は、
悲しいの何倍も悔しかった。悔しくて悔しくてたまらなかった。
悔しくなった理由はいろいろあった。
でも、そのうちの一つに、
obscureに本気で関わってくれたスタッフの努力を報うだけのことが、自分達にできなかった悔しさが痛烈にあった。
心に焼き付いてたあの姿が、ガチガチと乱反射して、
じゃあこちらは?何の努力をした?
どれだけ努力した?行動した?
彼らに何を与えることができた?って
怠慢すぎたおのれ等に腹が立って申し訳なくて涙がとまらなかった。



正直な話、これから二度と、一緒に仕事しないスタッフもいるだろうと思うの。
スタッフそれぞれ、手伝ってくれている目的は違うから、
それにわたしも全然応えられなかったから、それはしょうがないの。
仕方ないんだ。
でも今回、また、同じ方々と一緒に制作できてる、
あれだけ迷惑かけて、何も返せなかったのに・・・
相変わらずハイパー世間知らずの自己中小娘相手に
また一緒にPV作ってくれる。


二人が朝早く家を出て行ってから、
「たいしたおもてなしできなくてごめんね」とメールした私に助監督は
「いやいやー!良い作品つくろうね!」と返信してくれた。


ありがとうなのです。




曲も、
活動が変わって、新しいプレーヤーが何人も加わってくれながら、
一方で前バンドからのサポートドラムくんもまた 叩いてくれたり
ギターはziziが相変わらずやってくれて、
ほんとにありがと。ありがとう。
わたしはわがままだから。
『この人じゃないとだめ。やだ。』ばかりなんだ。
きっと関わってくれている人には気づかないところでいっぱい嫌な思いさせてる。
すぐ甘えちゃうから度々かなり困るでしょう。
でも受け止めてくれてありがとう。



一つ音を録るたびに、
一パート重なるたびに、
曲が強度を増していく。
届け届けと育っていく。
ひとつ会話を重ねるたびに、
ひとつ行動を重ねるたびに、
関係が信頼になっていく。
時間が喜びになっていく。



本当にものをつくってきてよかったなと思う。




読んでくれてありがとう♪